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ジム・ジャームッシュ作品集 DVD-BOX 1989-1999
・工藤夕貴 ・ジョー・ストラマー
【パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン】
発売日: 2005-04-22
参考価格: 11,970 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 12,000円〜
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・工藤夕貴 ・ジョー・ストラマー ・ジム・ジャームッシュ
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カスタマー平均評価: 4
マニア垂涎のBOX 知る人ぞ知るジムジャームッシュの作品集。過去の単品は廃盤でマニアの中で値が上がっているので、今のうちに買っておけといった感じ。「ナイトオンザプラネット」は面白い。それぞれの話の主人公たちの人生感を面白く、かつむなしく表している。が風刺的なリアリティといった感じは薄く、それほど深いテーマは感じられない。監督の「俺のセンスはどうだ?」といった問いかけの様な映画に感じる。「デッドマン」と「ゴーストドッグ」からは監督の頭の中が見えてくる感じがする。「デッドマン」はインディアンの思想を、「ゴーストドッグ」では日本古来の思想をテーマにしているが、白人から見ればこういうのは神秘的に魅力ある物に見えるようです。それに加えてインディアンも日本人も過去のアメリカが力と策謀で支配してしまった人種ですので、そういう意味での罪悪感や不可解な異文化への恐れが潜在的に記憶として心に芽生えてくるのでしょうね。私的にはアメリカ人である監督の懺悔的な映画に見えてならない。内容は別として映像として「デッドマン」はモノクロかつカメラアングルなどから詩的に見え、純粋に綺麗で格好よく見える。そういう点「ランブルフィッシュ」と共に詩的映像美映画としてお勧め。あと関係ないけど「デッドマン」で撃ち殺された鹿と添い寝するシーンの鹿はセックスピストルズの「誰がバンビを殺したか?」を連想してしまいました。関係あるのか?多分全然関係ないです。といった感じで私は映画であれ本であれ、作品から作者の人物像、思想を探るのが好きだが、この監督に関しては、悪いがまああんまり深く語る様な人じゃないなという印象。映像作家としては凄いですよ。
クールなジャームッシュ・ワールド。 『デッドマン』欲しさに買いましたが、『ゴーストドッグ』がいいですねえ。廃盤になって、高額で取引されてるためやむなくBOXセットで購入しましたが、結果的に良かったです。『ゴーストドッグ』。この映画の存在自体、知りませんでしたが、ジャームッシュのキレのあるクールな映像と、武士道に憧れる孤独な殺し屋のお話が独特のユーモアを交えて、展開されていきます。ラップを使った音楽もこれが現代の話なのだと感じられていいです。 武士道を信じ込み、それに背くまいと命まで投げ出す主人公は、日本人の目からすると滑稽なところもありますが(今の日本ではありえない事)、それだけに主人公の末路に哀愁を感じずにいられません。 監督はこの映画を寓話として描いているのでしょうが、『ラストサムライ』のような映画がハリウッドで巨額の制作費を使って作られたりしているのを見ると、案外、世界中には武士道を独特の解釈で、本気で憧れている人が何人か存在するのかもしれません。 そう思うと、この話も全く非現実的ではないのかも・・・。 『デッドマン』も、もちろんいいです。 昔、テレビの深夜枠で放映されてたのを一度見て、忘れられない映画になりました。何年たっても、何度も夢の中に現れるような映画です。 映像、音楽、脚本、俳優、全てが完璧に調和して独特の世界を作り上げています。 ジョニーデップはこの映画が一番かっこいいと断言できます。 彼が一番美しかった時期に、ジャームッシュのクールすぎるモノトーンの映像で撮られた映画。完全保存版です。
そんなぁ なんでBOXにするのに'89〜'99で区切ってストレンジャー・ザン・パラダイス とダウン・バイ・ローを入れないんですかね。前に2パックで出したから? もちろんジム・ジャームッシュファンにはたまらないBOXではあるんですけど、だからこそこれじゃ片手落ちじゃないでしょうか。 絶対買うのに・・・買いますけどね、これはこれで・・・
ジャームッシュ転換期の作品群 「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロー」等でオフビートなコメディの人と思われていたジャームッシュが、クールな本性(?)を徐々に見せ始めた頃の作品群。 特に「デッドマン」はその発端にして最高の作品。現在に至るまでで最も恰好良いジャームッシュとジョニー・デップがここには居る。
孤高の詩人 ジム・ジャームッシュ監督作品のボックスセット @『ミステリートレイン』('89) A『ナイト・オン・ザ・プラネット』('91) B『デッドマン』('95) C『ゴースト・ドッグ』('99) 以上の後期4作品を収録 ジム・ジャームッシュは米映画インディ界を颯爽と生きる監督。 撮りたいものを撮るためにメジャーではなくインディにこだわる監督そのものが映画のようである。 個性的でソウルフルな映画を撮るいい監督なのだが、まだ知名度は低いのが残念だ。 もしかすると、ハロルド作石作のマンガ『BECK』の中で、ジム・ウォルシュとして描かれている方が有名かもしれない。 これを機に多くの人に知ってほしい映画監督である。 @監督初のオムニバス作品 第一話には永瀬正敏、工藤夕貴が出演。 ただの短編の寄せ集めはなくそれぞれの物語が繋がっていて、一篇の長編のよう。 Aもオムニバス LA、NY、パリ、ローマ、ヘルシンキを舞台に、タクシーにまつわる物語で、 LA編ではウィノナ・ライダーが出演。 夜中のタクシーには面白い人が乗ってくるという話(ヘルシンキ)。 そして注目のB 生と死の狭間を彷徨いながらただひたすら歩く物語。 とにかくジョニー・デップがイイ!! そのたたずまい、表情、すべてに魅せられる。 そして、ニール・ヤングによる魂のギター弾き語りがモノクロの画面に色をつける。 (この後、ニール・ヤング&クレイジーホースのドキュメンタリ『イヤー・オブ・ザ・ホース』を監督。これも入れてほしかった…) Cはアクション映画 しかしアクション映画という枠にとらわれず、「死」というテーマに真正面から向き合った作品。 「武士道とは死ぬことと見つけたり」の『葉隠れ』を愛読する殺し屋(『フォーンブース』のフォレスト・ウィテカー)の物語。 劇中、『葉隠れ』の一節が何度か登場する。 それによって日本人の忘れてしまった精神の価値を思い知らされるというのはなんとも皮肉な話…。 音楽はウータンクランのRZA
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ルイ・マル DVD-BOX I
・ルイ・マル
【紀伊國屋書店】
発売日: 2005-02-19
参考価格: 11,970 円(税込)
販売価格: 品切れ中
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・ルイ・マル
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カスタマー平均評価: 5
予告編も、すみずみまで楽しい!! 【ザジ】の特典の予告編では、本編に使われたシーンのテイク違い(バスの中でみんながはしゃいでるシーン)が見れます。かなり嬉しいですね。パッケージのデザインも秀逸なので、【ブラック・ムーン】は、いらないって人も買いです。
「地下鉄のザジ」⇒元気の源 ! 「地下鉄のザジ」のデジタル・リマスター版を待望していて、やっと念願が叶いました。「地下鉄のザジ」だけでも良かったのですが、BOXセットの良いところは、ルイ・マル監督の人生が見えてくるところです。 「ブラック・ムーン」「好奇心」は、最初はとっつきにくいかもしれませんが、何回か見る度に病みつきになることでしょう! 「地下鉄のザジ」の「ザジ」の屈託の無い笑顔を見るだけでも、十分元気になること請け合いです! 映像キレイです。
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マリリン・モンロー コレクション2 [DVD]
・マリリン・モンロー
【20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン】
発売日: 2006-12-16
参考価格: 20,930 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 35,000円〜
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・マリリン・モンロー
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カスタマー平均評価: 5
30%引きでお買い得! モンロー作品は永遠に不滅なので慌てて購入する必要もない。ボックス物は以前にも発売しているが、30%引きになっているのでファンはこの機に購入しても良いかも。アメリカのセックスシンボルの代表女優と言われたモンローが、演劇学校へと通い、一から演技を学び直して出演した映画が「バス停留所」。その前の作品「七年目の浮気」と比べても明らかにモンローは演技派女優になっている。遺作となった「荒馬と女」は夫がモンローの為に書いた脚本の映画化だったが興行的には大失敗だったが、ストーリーや場面には意味深さを感じる。これを最期に自殺とも暗殺とも言われる謎の死を遂げるマリリンモンローことノーマ・ジーン。急いで人生を駆け抜けた歴史的な大女優の記録がコレクション2で見ることが出来る。
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ジャン=リュック・ゴダール愛の世紀+アンヌ=マリー・ミエヴィルそして愛に至るDVD BOX 2枚組
・ジャン=リュック・ゴダール ・アンヌ=マリー・ミエヴィル ・ブリュノ・ピュツリュ
【紀伊國屋書店】
発売日: 2002-10-18
参考価格: 10,080 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 12,000円〜
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・ジャン=リュック・ゴダール ・アンヌ=マリー・ミエヴィル ・ブリュノ・ピュツリュ
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カスタマー平均評価: 5
やっぱりよかった 久しぶりに映画館に出かけるきっかけをくれた一作。 結局2度見に行ってしまいました。久しぶりにゴダールを見たのでゴダール文法についていくだけで、楽しい思いをさせてもらった気がする。そして、思ったことはやはり、読ませてくれる映画だということ。 見た後に、いくつかのシーンが思い浮かび、見た後にまた、読み味わうことができる。この作品について言えば、「世紀」という言葉が添えられてるあたり、あとからちゃんと楽しめた。 見ている間ももちろんだけれど。 あ、それこそ、この映画の構造にそっくりかな。
おすすめ 本作に出てくる「出会い、肉体的情熱、別れ、和解(再会)」という4つの局面は、ゴダール自身が「映画に出会い、映画に恋をし、映画を取り巻く環境に失望し、それでもまた新たな一歩を踏み出す」という彼の映画人生のことも含んでいたのかなと思いました。
愛 ゴダール、愛、歴史。 現在の過去。過去の現在。 愛と歴史の挑発的で美しい言葉、映像。 ミエヴィル、言葉、愛。 素晴らしい。
愛 ゴダール、愛、歴史。 現在の過去、過去の現在。 愛と歴史の挑発的で美しい言葉と映像。 ミエヴィル、言葉、愛。 素晴らしい。
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[ DVD ]
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赤毛のアン 特別版 [DVD]
・ミーガン・フォローズ ・コリーン・デューハースト
【松竹ホームビデオ】
発売日: 2002-03-21
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 12,000円〜
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・ミーガン・フォローズ ・コリーン・デューハースト ・ルーシー・モード・モンゴメリ
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カスタマー平均評価: 5
音楽を口ずさんでしまう 姉が何度も観るので私も観てしまいました。
映画の中のプリンスエドワード島は本当にきれいで、
一度は訪れたいです。
DVDでは吹き替えの声優さんがとても上手くて、
字幕よりも楽しめました。
なんといっても一番は音楽です。
私が今まで観た映画の中でも一番ジーンときます。
鼻歌がでてしまいます。
マシュー役のリチャード・ファーンズワースが私は好きなんです。
「ストレイト・ストーリー」も観てください。
ほのぼのした、良い映画です。
「赤毛のアン」との再会を楽しみました 以前原作を何度も読んだことがあるので、そのイメージを裏切られるのでは、と不安でした。
でも、映像の風景と私の心の中の風景の1つ1つが重なって、とても懐かしく感じました。
ただ、原作にあった「1ダースの男の子より・・・」や「曲がり角を曲がった先に・・・」
などのセリフがカットされていたり、全体的にアンとギルバートの関係により重点を置いた
ストーリー展開になっています。
この映画の本当の主役はプリンス・エドワード島の美しい景色だと言ってもいいと思います。
カット部分が残念 私はDVDのBOXのほうを購入したのですが、この特別版は私のお気に入りのシーンがカットされていてショックでした。一番のお気に入りのシーンで、マシューがアンに対して「12ダースの男の子よりもアンがいてくれたほうがいい」という誰もが知るあの名シーンです。
ビデオでは完全版が販売されているみたいですがDVDでは完全版はないのでしょうか?
かなりおしいです(><)
プリンスエドワード島 孤児のアンが、マシューとマリラとともに成長するどたばた喜劇。
カナダの自然の風景を堪能できる映像、
個性ある登場人物、
心温まる物語。
英語の勉強にもなるかもしれません。
分かりやすい日常英語を使っているように感じます。
やっぱり名作 大学生の時にビデオで見ました。そして再び見ました。
やっぱり「赤毛のアン」は名作ですね。
アンの想像の世界、面白く惹かれます。
それをミーガン・フォローズが見事演じてます。
想像の世界に入っている時のミーガンの表情が面白いです。
今のごちゃごちゃした調和のない日本より、
こういうところに住みたいものです。
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インドシナ [DVD]
・カトリーヌ・ドヌーブ
【ポニーキャニオン】
発売日: 2000-11-15
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 12,000円〜
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・カトリーヌ・ドヌーブ
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カスタマー平均評価: 5
フランス領インドシナのもとで、繰り広げられる男と女の壮絶な人生 インドシナ半島でのプランテーションの経営やアジアを植民地経営する欧米人の様子、民族自決の動きなどを見事に描いています。そんな背景の中で、繰り広げられる悲しい男と女の許されない愛。生まれてくる赤ちゃんを守っていく人たち。とてもうまく説明ができない超大作。見た人はだれでも感動するでしょう。価値のあるすばらしい作品です。
たくましさの中に漂う気品 フランス統治時代のインドシナを舞台に、愛と時代に翻ろうされながらも、たくましく生きた人々を描く一大歴史物語です。
それにしても、カトリーヌ・ドヌーブの演技は素晴らしいの一言です。フランス貴族の気品と高貴さを兼ね備えながら、強く生きる女性を鬼気迫る表現で好演しています。
脇を固める、アンリ・マルトーら往年のフランス映画の名優達の味わい深い演技も、作品に安定感を与えます。
当時のイケメン俳優ヴァンサン・ペレーズは、まだ髪の毛がフッサフサ。ドヌーブとの車の中での濡れ場は、見てはいけないものを見てしまった感がありますが・・・・。
フランスのインドシナ統治、共産勢力と独立勢力の徒党など歴史的な背景がキーワードになってますので、ある程度予習をした方が、より楽しめると思います。
愛娘ヴェトナムの不安な自立の物語 宗主国フランスと植民地ベトナムの関係を、カトリーヌ・ドヌーヴ演ずる女農場主とベトナム人養女との親子関係にオーヴァーラップさせて、壮大な歴史物語を仕立てています。基本的にフランス映画なので、母なるフランスの「親心」が中心に語られており、そこを割り切らないと、フランス人は傲慢だなあ、みたいな結論に落ち着いてしまいかねませんが。三回見て脚本構成の巧妙さに感服している私としては、推奨しておかざるを得ない映画だと思います。政治その他の思想表現と恋愛や親離れなどの人間ドラマが、これほど美しく象徴的に一つの映画として結実しうるのは、悔しいけれども制作者のお国柄でしょうか。「オリエンタリズム」を批判するのは簡単だけど、やる気のある人が、これくらい骨太の芸術作品に代わる何物かを提示しない限り、無見識な洋物崇拝はなくならないでしょうね。
見ごたえあり フランスとベトナムのこういう関係があったのかと、カトリーヌ・ドヌーブはこんな演技もできるのかと、美しいベトナムのプランテーションの風景とともにとにかく圧倒される映画。見ごたえあり。
「この世で最も素晴らしい芸術作品」 僕はこの映画を観た後、なんとも言えない感銘を受けました。この映画が上映されたのは今から12年前だけど、内容といい、舞台といい全然古臭くなく、むしろ新鮮なぐらいでした。カトリーヌ・ド・ヌーブも衣装に負けないぐらいに美しくて大女優としての貫禄がありました。それから、この映画で初めてヴァンサン・ペレーズを知りましたが、彼の憂いのある美青年の演技も見事です。 今まで観た長編映画でこれほど退屈しなかった映画は初めてです。★マークを最低7個はつけたいです。
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[ DVD ]
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桑の葉2 [DVD]
・カン・ムニョン ・キム・ドンス ・イ・ムジョン
【マクザム】
発売日: 2001-12-21
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 12,000円〜
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・カン・ムニョン ・キム・ドンス ・イ・ムジョン
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カスタマー平均評価: 0
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スウェーデン・エロティックBOX [DVD]
・ハンス・グスタフソン ・ヤール・ポールスン
【アット エンタテインメント】
発売日: 2005-08-05
参考価格: 13,545 円(税込)
販売価格: 13,545 円(税込)
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 12,000円〜
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・ハンス・グスタフソン ・ヤール・ポールスン
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カスタマー平均評価: 0
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仮面/ペルソナ [DVD]
・ビビ・アンデション ・リヴ・ウルマン ・ヨルゲン・リンドストレム ・グンナル・ビョーンストランド
【ハピネット・ピクチャーズ】
発売日: 2002-09-25
参考価格: 5,040 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 12,000円〜
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・ビビ・アンデション ・リヴ・ウルマン ・ヨルゲン・リンドストレム ・グンナル・ビョーンストランド ・イングマール・ベルイマン
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カスタマー平均評価: 4
アンデションなの? 大昔に三百人劇場(まだあるのかな?)で観ました。ベルイマン特集で当時ほとんど観る機会がなかったのでメチャ混みだったの覚えてます。70年代半ばでしょうか。私が一番好きだったのがコレでした。ビビアンデルセン(いつの間にアンデションになったのかなぁ…。)に惚れました。こういう映画にあこがれていたので強烈な印象が残っています。なんたって金井美恵子や倉橋由美子が売れてた時代ですからね…。沈黙も凄かったです。チューリン怖すぎ?
自己と演技。人は常に自己を演じているのか? ペルソナとはユングが考え出した心理学の概念で、
自分の外的側面を言います。
人間関係に適応しようと、ペルソナを被るわけです。
普通の人であれば何らかのペルソナを被っていると
言わざるおえませんが、
それが度を越すと、自分は二重人格ではないかとか、
人と接する時の自分と、一人で居るときの自分のギャップに悩み、
病気になってしまいます。
また、一方であまりに自分に正直で周囲との摩擦を生み、
周りの人間や自分自身をも苦しめることがありますが、
これもペルソナと言います。
男性は男性らしさ、女性は女性らしさということで
一般的にはペルソナが表現されます。
女性の場合ペルソナが女性らしさであれば、
内面的側面は男性的で、
これはアニムスと呼ばれています。
また、ペルソナは自分の夢の中では起こらず、
一般的には、衣服などの
自分の外的側面で表現されることが多いと言われています。
さて、心理学の勉強はここまでにして、
この映画は舞台女優ウルマンの映画デビュー作で、
ベルイマン自ら彼女を見出し、
彼女とアンデルソン二人のために
ベルイマンが自ら脚本を書きました。
ウルマン演じる舞台女優のエリザベートは、
失語症になり、入院をします。
入院をしても一向に言葉が戻らないエリザベートを見て、
医者は自然の中での静養を進めます。
エリザベートは、アンデルソン演じる看護婦と一緒に、
別荘に行って静養をすることになります。
そこで、明らかになっていくのが、
エリザベートは舞台の上だけではなく、
人生の全てを演じていたと言うこと、、
妻であり母であることの幸せを演じていたと言うことです。
これがエリザベートのペルソナです。
本当の自分は、母性も愛情もない、
全く違う人格であるにもかかわらず。
これがエリザベートのアニムスです。
失語症で全く喋れないエリザベートと、
喋り捲る看護婦、「沈黙」と「喋り続ける」という対比を使い、
二人きりの閉鎖的な長い共同生活の中で、
精神的なカオスが生れ、自己と他者の区別が無くなり、
「沈黙」を「喋り続ける」が代弁することで、
ペルソナとアニムスの解明がされていきます。
物事の表裏、鏡像といった、
ドッペンヘルガー現象を上手く使い、
エリザベートと看護婦が同一人物の表裏であるかのごとく、
モンタージュされていきます。
事実、エリザベートと看護婦は、
外見的には、それ程似ているわけではないのですが、、
顔半分がモンタージュされた時には、
目鼻口眉の位置が全く同じでびっくりしました。。
同一人物になってしまったのではないか?
と思えるほどです。
冒頭に現れる子供が母を求め
母の映像が次第に鮮明になっていく、
一方で最後に現れる子供が母を求めているにもかかわらず、
母の映像が次第に希薄になっていく。
これは、ある意味女優が自己を見つけることが出来た
という象徴なのかもしれません。。
うがった見方をすれば、、
ベルイマンとであったことで、
本当の自分が見つかったという
ウルマンの姿なのかもしれません。
カメラワーク、構図、ライティングが素晴らしく、
無論秀逸な脚本もあり、他に類を見ない傑作になりました。
設定は超リアルですが、お話がメタファーで、
とても不思議な映画です。
タルコフスキーっぽいなと思う方もいると思います。
事実、タルコフスキーはこの映画から
多大なる影響を受けているのです。
そして、ウルトラセブン世代だったわたしは、
監督の実相寺昭雄さんは、
ベルイマンが好きだったと確信を持ちました。
現実味を含んだ夢幻なのか、
幻想のような現実なのかカオス的な世界を舞台にした話が多く、
構図やライティングが似ているからなのです。
最後に、このDVDも廃盤になって高値がついています。
名盤を誰でも見れるような世の中になってほしいと
切に思います。
評価は5に近い4です。
実験的!あまりにも実験的・・・。 不世出の映像作家と称えられる、故イングマル・ベルイマンの前衛精神に満ちた作品です。
痛々しさがまとわりつく抽象的なイメージのたたみかけから、二人の女性の赤裸々な人間像へと物語は深く波及していきます。ストーリーを追うことが途中から困難になり、実験的な映像と台詞がつづき、最後には何が現実で何が妄想なのかの垣根がなくなっていく過程がユニークといえばユニーク。人は現実と虚無の間で揺れ動く存在ということでしょうか。ベルイマンのもうひとつのお家芸である『処女の泉』や『第七の封印』などで見られた“牧歌的な崇高さ”はここにはありません。個人的には私はそれが好きなのですが。物語をしっかり堪能したい方には実に奇妙に写る作品だと思いますが、著しく前衛的な刺激を求める方には大いにお勧めします。
ペルソナという名の人格 人格が入れ替わるというより、失語症に陥った大女優のペルソナとしての人格が、元々分裂症の気がある看護士に乗り移るといった方が妥当だろう。冒頭、中盤、ラストに展開される形而上学的シーンは、おそらく看護士アルマ(ビビ・アンデショーン)の人格が乗っ取られていく様子を象徴したシンボルと思われるが、はっきりいってその意味はよくわからない。人格がぐちゃぐちゃになるシーンの演出には相当苦労の跡が見え、シンプルな演出が特徴のベルイマン作品の中にあっては異色である。
<無>という言葉以外、一言もセリフを覚える必要がなかったリブ・ウルマンは、さすがベルイマンの元恋人だっただけにおいしい役どころだ。デコッぱち女優の印象が強かった彼女だが、若い頃はそれなりにかわいらしかったことがスクリーンで確認できる。アルマ役のビビ・アンデションは、ギャラがリブと一緒じゃ割が合わないほど、一人で二役分のセリフをしゃべりまくる奮闘ぶりを見せている。
大衆の前で演じる幸せな母親のペルソナとキャリア中断を怖れた女優の本心とのギャップが、エリザベート(リブ・ウルマン)の失語症の原因であったという設定は、論理的に明解でしかも説得力がある。前田亘輝と飯島直子が離婚するのも無理はない。わけのわからない多重人格映画を連発するデビット・リンチに、是非参考にしてもらいたい1本だ。
ベルイマン死去・・・青春期に強い影響を与えた監督 学生時代に「野いちご」を見て感動し、この世界的巨匠の作品をもっと見なければと、主に、岩波ホールや京橋フィルムセンターの特集で、「第7の封印」、「処女の泉」、「冬の光」、「沈黙」等を見て、場面によっては白黒の対比を生かした映像に慄然としたり、主人公たちの哲学的対話に深く考えさせられたりしたが、全体的には重苦しく、つい眠くなったこともあった。
それでも、睡魔の誘惑に負けずに最後まで見たのは、3人の旅芸人のいかがわしくも超俗的な演目が心理的に圧倒的な迫力で迫る「夜の儀式」であり、治癒する者と治癒される者の関係が怪しくなり、二者の立場の激しい葛藤と心理的逆転が起こる、この「仮面・ペルソナ」である。
70年代以降には、カラー映像へと転じて、屋外撮影もぐっと増え、大規模なセットも施された作品も制作された。「叫びとささやき」は素晴らしかったし、2部構成の長時間上映だった「ファニーとアレクサンデル」はまさに巨匠ならではの風格と映画的愉楽にあふれていた。
その後、バーグマン主演の「秋のソナタ」や「魔笛」などの小規模な室内劇へと変わり、しばらく彼の映画を見る機会がなくなった・・・。
常連の俳優たちの中では、その後ハリウッドでも活躍することになる、マックス・フォン・シドーの超俗的風貌が好きだったし、表情での演技が抜群の女優リブ・ウルマンも好きだった。
彼の死亡記事を目にして、現在はもう21世紀なのだ、時代はまた流れてしまっている、でもあいかわらずの世の中だな、とつい思うのである・・・。
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[ DVD ]
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ある貴婦人の肖像 [DVD]
・ニコール・キッドマン ・ジョン・マルコビッチ ・バーバラ・ハーシー ・マーティン・ドノヴァン
【JVCエンタテインメント】
発売日: 2001-01-24
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 12,000円〜
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・ニコール・キッドマン ・ジョン・マルコビッチ ・バーバラ・ハーシー ・マーティン・ドノヴァン
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カスタマー平均評価: 3.5
本当の愛とは 原作を読んで映画をみましたが正解でした。これから見ようと思う人には、まず、原作を読んでからのほうがいいと思います。女と男の違い、美しくてきどらず正直で魅力的な主人公の愛を見抜けない若さ(愚かさ)、そしてそれをも包み込む大きな男たちの愛などなど、愛にかんする男女間の視点の違いは普遍的なんだと思いましたし、イギリスとアメリカの気質の違いなど楽しめました。それにしても、ラルフの大きな愛には感動しました。言葉では想像できなかった当時の風俗(服装や建築物など)が映像となって、よりいっそう楽しめました。
かなりいいと思う 他の方のレビューにもあるが、これは原作を読んでから観たほうがいい作品。 ということは、映画だけの完成度という観点からするとちょっと厳しいかもしれない。 ただ、あの小説を映像化したものとしてみた場合、主要な役者の演技、 舞台となるイギリスの田園風景やイタリアでの贅沢な生活を彩る調度品の数々など、 十分満足できる。バーバラ・ハーシー、マーティン・ドノヴァンの演技はもちろんすばらしい。 しかし、私はこの映画のニコール・キッドマンは本当にいい演技をしていると思う。 従兄弟の前で、話しながら靴を脱いでちょっとにおいをかぐシーンなど、 身内の前ではかなり体裁に無頓着なアメリカ人の若いお嬢さん、という感じがして 面白かった。 また、若者組二人もとてもよい。 特にクリスチャン・ベールは激情に駆られた育ちの良い若者を好演していたと思う。
アラゴルンに5つ 主人公のキッドマン(美しい!)がなぜあんなに健気でセクシーな完璧アラゴルン(ヴィゴモーテンセン)にあんなに想われてまで断るの??それがちょっと不自然…でもニコールとヴィゴ見るだけで価値はありました☆
まずはジェイムズの原作を読んでほしい 初めてヘンリー・ジェイムズの「ある婦人の肖像」を読んだ時の興奮と深い満足感が今でも忘れられない。高い志と自負心を持ったイザベルの理想と彼女が結婚後送る現実の日々との対称。浅薄な人間風である一方で魅力的なマール夫人。そして、見事にイザベルを手中におさめたオズワルド…。なぜイザベルは彼女を愛してやまない英国貴族や米国の実業家との結婚を拒絶し、このような泥沼にはまってしまったのか。そして彼女の真実の愛とはどこにあるのか・・・。こうしたことが、ジェイムズの精緻な心理描写により語られていく。やはり、彼の小説を映像にすることに無理があるのだと私は思う。 オズワルド役はジョン・マルコビッチで、オズワルドの気持ち悪さの一面をあらわしているかもしれないが、オズワルドの不気味さとは優雅で高貴な趣味人を気取る一方で、小さな世界で握った自らの絶対権力に人を従わせようとする醜さから生じるものなのだが、迫力に欠けていた。ニコール・キッドマンは相変わらず人形のように美しく、イザベル役には向いていないと思った。美しいから向いていないのではない。彼女はイザベルという女性の持つ強さと弱さを表現するには向いていない…と私は思う。ルキノ・ヴィスコンティのような監督がこれを映画化したらどんな仕上がりだったのだろうと、ふと頭をよぎることがある。 いずれにしても、これは著名な俳優を出演させただけでは映画として完成されない難しさを内包した作品であり、まずは原作を読んでほしい。
目の保養にはいいです。でも、鑑賞感は・・・・。 とにかく19世紀後半のイギリスのお洋服、室内の調度品と、目の保養にいいものばかり。 まるで氷水の中から生まれて来たかのような、ニコール・キッドマンのすきっとした透明な美しさに見入ってしまいます。 設定が「ムーラン・ルージュ」とほぼ同じ時代なので、同じニコール・キッドマンでも、衣装と化粧と役柄でずいぶん違うと思います。 それを見比べるのも面白いかな?と思いました。 ただ、内容が、ちょっと。 なんというか、「女ってなんてつまらないの!!」という怒りが込み上げてきます。 それと、マルコヴィッチのえせ芸術家のいやらしいまとわりつく演技が、ぞぞぞっとしました。 見た後の自分の中に生じた悶々とした感情が、星3つと致します。
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