外国映画DVD店

製造中止になったとは言え。。
いくら何でもボリすぎじゃないの、この最近のプレミア価格は？そういうアホなことをするから、日本では本当のデュラスのファンが育たない状況になってしまうのではないか？
映像と台詞の分断／結合
　登場人物とは全く無関係な複数の人物がナレーションを務める。画面の外から、どことなく伝説のように語られるストレッテル夫人の愛の遍歴。

　映像は美しく、静止画像と見間違うほどの時間が流れている。それが動画とわかるのは、葉っぱを揺らす風と鏡の効果だけだ。音も最小限に抑えられ、登場人物が口を開くこともほとんどない。誰もがすべてフレームの外で話し、語る。映像と台詞は切り離され、それを重ねる役目を鑑賞者は必然的に担うことになる。

　しかし、映像と台詞を切り離して鑑賞することはできない。これは紛れもなく、ひとつの時間の上で作られた１本の映画。我々が本を読むとき、自然とその光景を頭に思い描き、音をつけているように。
あまり意味は追求しちゃいけない。
フランス映画の中には、ただぼおっと観ていれば別に良い作品で、傑作が多い。これもその一つでは無かろうか。物語は、ごめんなさい。大分昔に観たので、あまり記憶にないが、確か不倫もの。インドシナ大使夫人役のディルフィーヌ・セイリグが美しい。（名画『昨年マリエンバート』やウイリアム・クラインの『ミスター・フリーダム！』に主演。）やマチューカリエール（『エゴンシーレ』『テルレスの青春』に出演）が好きな人は必見。
サントラは『デリカテッセン』が遺作になったカルロス・ダレッシオ。（ダニエルシュミット監督の『ヘカテ』はアフリカあたりの大使夫人の不倫映画だったようだけど、こっちのサントラもこの人。こっちもイイ。私はダレッシオの大ファンなんです。（そのせいで観ただけだったりする。）サントラのなかでは個人的にいちばんお勧めです。哀愁が漂う表題曲が特に好き。インディアソングは映画とは別に歌もあり、デュラスの友人ジャンヌ・モローが歌っています。
デュラスというヒトは、映画監督としても凄いヒトだなあ。この他にも名画がありますし。
ただ内容的にはあまり観て感動はない。なので３っつに。けだるい気分になりたい時にお勧め。

こんなのカッコいいと思ってちゃ、ダメだろ
ZIGGYの曲ではありません（古っ；）。 現代アメリカの抱える問題を、『大人の恋愛』に主題を置いて描いているスタイリッシュな映画です。 妻も子もある男性（ウェズリー・スナイプス）が、ある日『HIV』に感染した友人に会いに行き、 偶然出逢った女性と一夜だけの夜を過ごしてしまいます。 （『HIV』の見舞いに行って、すぐ関係を持つ神経が分からん。） 1年後、再会した彼女は、何と死にかけの友人の兄（カイル・マクラクラン）の妻（ナスターシャ・キンスキー。ま、きれいだけどね。確かに。）。 ほんでもって、家庭も何も顧みず、恋の炎に身を焦がしていく・・・。 あのね。こんなのが『大人の恋愛』って、どーなのよ。 大人だったら、もっと『大人らしい』理解のあるつき合い方をせにゃならんでしょう。 残された『何も知らん子供達』の立場はどーなるっちゅーねん。 その他のテーマも、『アメリカが抱えている問題を鋭くエグる』みたいな切り口で入った割りには、 何もかもが中途半端で、消化不良。全然エグってない。すり傷にもならん。 こーゆー程度の低い映画を、お洒落にカッコよく撮ったりするから、 世の中に『勘違いヤロウ』が増えたりするんだ（怒）。
タイトルとパッケージに騙されてはいけません
監督と俳優は充分Ａ級の部類だと思う。
音楽も素敵に使われていたと思う。ストーリーも一見正統派ラブストーリーぽいのだけど。
・・・・なんとなくお馬鹿っぽさが漂う映画でした。
決してラブコメを狙っている風ではないのようだけど、お馬鹿なことを画面では大真面目にやってるような、そんな感じ。
マイク・フィギス「ワン・ナイト・スタンド」
「リービング・ラスベガス」で独特な空気感を演出し、数々の賞を獲得したマイク・フィギス監督の最新作。これが日本では未公開作品なんだけど、「リービング〜」でヤラれた人間として気になりまくりでチェックしました。

監督特有のジャジーで都会的な音楽と（監督自らサウンドも監修！）、サイレントなスローモーションがストーリーを叙情的に引き立ててます。しかも今回はＮＹが舞台なので、まぁスタイリッシュなシーン満載です。

ただ、、「リービング〜」では主な登場人物が、ニコラス・ケイジと娼婦役のエリザベス・ジョー、あともう一人くらいだったのに対して、今回は登場人物も増えて、一人一人の人物像が、「リービング〜」ほど濃くないので（前作が濃すぎ！？）、ストーリーもラストもポンポンと進んでいく感じはしました。なんつーかやっぱある程度“お金持ち”な人達が中心なので・・。
でもフィギスFILMファンは一見の価値アリです！！
次回作はゼヒ映画館で観たいものです。