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ロシア人が「最も好きな映画」として挙げる作品
S・ニキーチンの歌う「アレクサンドラ」に乗って、雀が丘から望むモスクワの全景が映し出される映画の始まりは実に印象的。親友同士の３人の女性の人生を描いた人間ドラマ。フルシチョフ時代の「雪解け」を背景に夢いっぱいに過ごした青春と、２０年後のブレジネフ時代末期に現実と向き合う中年となってからの姿が対照的に描かれ、「人の幸せとは何か」を考えさせる。ソ連的プロパガンダも見え隠れするが、コミカルな演出は見る人を十分に楽しませるし、情緒的な役者たちの演技は胸を打つ。ロシア人が最も好きな映画の一つとして必ず挙げる作品。
暖かな窓の光
1980年度のアカデミー賞外国語部門に輝いたソ連映画。
時代背景が時代背景なので、見方によっては労働賛歌の国策映画に見えなくもないが、その実、人々の生き様を愛情を持って描いたヒューマニズムにあふれる作品。
小粋なロシア女性の人生模様…
映画そのものをじっくりと観る以前に、有名な主題歌を耳にした…ギターが静かに流れる、シャンソン風の小粋な歌だ。旧いフランスの映画の音楽でも聞くようだが、ロシア語の歌で、1980年の映画の主題歌である…
仲良し3人組の人生を取り上げた物語である。物語は1958年から始まる。若い3人の女性は各々の仕事があり、恋愛がありと、3人3様に歩む。

物語の方は、旧き青春の物語に止まらない…20年の歳月が過ぎ、各々の人生がどうなっているのか、という話しになる…それぞれの女性の人生を見詰める作品である…20年後の方が面白いと思う…
多少旧めではあるが、ロシアの普通の市民の雰囲気が判る辺りにも注目だ…
しゃれたソ連映画
ソ連の戦後世相を背景に、三人の女性の友情を描く。
一番好きなシーンは、みんなでピクニックにでかける場面。林を吹く風がさやさやと、みなでウォトカをのみ、串をほおばりながら語りあう。これがロシアだと思う。ギターが印象的に使われ、しゃれている。
随所にロシア人のくせも見え、大好きな映画です。