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[ DVD ]
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シックスパック [DVD]
・リシャール・アンコニナ ・フレデリック・ディーファンタル
【パイオニアLDC】
発売日: 2002-01-25
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,280円〜
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・リシャール・アンコニナ ・フレデリック・ディーファンタル
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カスタマー平均評価: 2
サスペンス性がないと思います… 残念ながら見るものを引き付けるサスペンスがないですね…
サスペンスとは宙吊りにされている状態のこと…つまり、精神的に不安定な状態にあることです。
ハラハラするような演出もなく…
それはないだろ?という設定が目立っているように思いました。
なので☆二つの辛い評価です。
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[ DVD ]
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マダム・チャタレイ2 [DVD]
・バレンタイン・デミー ・ビルナ・アンデルソン ・ミリアム・アクサ
【マクザム】
発売日: 2001-03-23
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,277円〜
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・バレンタイン・デミー ・ビルナ・アンデルソン ・ミリアム・アクサ
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カスタマー平均評価: 0
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[ DVD ]
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レタッチ/裸の微笑 [DVD]
・ケイト・ベッキンセイル ・ジョン・ウッド ・シニード・キューザック
【ハピネット・ピクチャーズ】
発売日: 2003-04-24
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,276円〜
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・ケイト・ベッキンセイル ・ジョン・ウッド ・シニード・キューザック ・アルトゥーロ・ペレス=レヴェルト ・アルトゥーロ・ペレス=レヴェルト ・マイケル・ハースト
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カスタマー平均評価: 5
ケイト・ベッキンセイルにゾッコン! ケイト・ベッキンセイルとアントニオ・ガウディが好きな方には、特におすすめ。15世紀の絵画とその絵画の修復を依頼された若い美術修復家ジュリア(ケイト・ベッキンセイル)の周りで発生する殺人事件。その謎解きもそれなりに楽しめるが、この映画の魅力は、何と言ってもまだ少女の可憐さを残したケイト・ベッキンセールの可愛さにつきる。サブタイトルの期待を裏切らずに、彼女の美しい肢体も登場する。しかし、それは眩しいばかりの美しさで、いやらしさは微塵も感じない。特に絵画修復用ルーペの中で絵画と彼女の裸体が重なるシーンは見逃せない。後の映画「セレンディピティ」や「パール・ハーバー」の彼女も魅力的だが、この映画では、当時二十歳を少し過ぎたばかりの彼女の瑞々しい魅力が、各シーン!にちりばめられている。この映画で、あらためて彼女のファンになる人も多いのではないだろうか。この映画の舞台はバルセロナ。グエル公園やカサ・バトリョ等のガウディの名所でのシーンもあり、彼のファンにも堪えられないはず。 何度観ても楽しいのは、グエル公園でのチェス観戦中に、ジュリアがバックから取り出したレタスを「ガブリ」と頬張って、お猿さんのような顔でモグモグするシーン。これを観たら、ミステリーとしての出来栄えや作品の完成度はもう問題外。いつでも観られるように手元に置くしかないでしょ。
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[ DVD ]
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ストリッパー・コップ [DVD]
・キラ・リード ・ラリー・ガンド ・ジル・ディロン
【ポニーキャニオン】
発売日: 2002-04-17
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,272円〜
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・キラ・リード ・ラリー・ガンド ・ジル・ディロン ・マイケル・ポール・ジェラード
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カスタマー平均評価: 0
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[ DVD ]
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太陽がいっぱい [DVD]
・アラン・ドロン ・マリー・ラフォレ ・モーリス・ロネ
【パイオニアLDC】
発売日: 2002-10-25
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,260円〜
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・アラン・ドロン ・マリー・ラフォレ ・モーリス・ロネ ・ルネ・クレマン
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カスタマー平均評価: 5
混乱を少し減らせばもっとハラハラする 途中 トムが、フィリップ演じているのか 、トム自身なのか、混乱したが、
ラストまでは一気に見せた。
1960年にこの完成度、アランドロンも魅力もあるが、音楽は切なく、胸を締め付ける
上記の混乱を防ぐために、服装でさらにメリハリを付けて欲しかった。バリッとしたスーツや、白い靴などは出てくるものの。さらに
トム・リプリー 質素な服(ジーパンなど)
フィリップ スーツ・ヒゲなど・白い靴
結局 二人も殺すはめになるが、もっと緻密に彼は振る舞うべきだった。
両方の顔見知りがいる場所なので、かなり無理がある。
見ていてそりゃ無理だろと思うところもあった。
新天地で、他人になりすましていれば、いいのに・・
古典的な映画なので、甘めな評価
魅力的なストーリーと風光美 トムは金持ちのフィリップを殺す。ヨットに二人だけでいるときの犯罪だから、だれにも見られていない。彼に成りすましたトムは、遺産を婚約者のマルジュに残すなど、いろいろと工作してから、彼が自殺したと見せかける。そしてマルジュと結婚して遺産も手に入れる。うまい筋書きだ。アラン・ドロンとモーリス・ロネ、そしてマリー・ラフォレの競演をたのしむ作品。
フィリップに化けてからはアリバイ工作にはげむ。途中で警察が話を聞きにくるが、映画では警察の追及はほとんど描かれていない。トムの犯罪はもともと計画性がなかった。隠蔽工作も行き当たりばったりで、最終的に御用になるわけだが、捜査の網がしぼられた結果ではなく、犯罪映画につきものの緊迫感はとぼしい。
預金の引き出し等のストーリーの運びも、その場の状況に応じてなんとなくうまくいったみたいで、ご都合主義とは言わないが、説得的とはいえなかった。
太陽がいっぱい 監督は「禁じられた遊び」などで有名なルネ・クレマンですが この映画タッチが良い
この映画は一人の孤独な少年の愛情を描いています 友人に恋をし刺し殺したことで
違う自分を創る 巧みな脚本が見事ですねラストの海に死体が上がってくる場面が
この少年の最後を予告したものでしょうね ということでアラン・ドロンの演技も良かった
極上のシネマ 専門的な話はさておき、惚れ惚れしちゃいますね。とにかく。
A・ドロンは、序盤よりも中盤あたりから次第にセクシーさや、
スマートさが増していっていると思います。 とても粋ですね。
イタリアの街や海も本当に美しいと思います。 ちょっと寂びれ
た感じのホテルなどが枯れた味わいがあり、却って上品に映り
ました。
そうしたビジュアル的な美しさとは対照的に、物語の進行と共に
崩壊の道を辿って行くという悲哀感が、なんだか残酷です。
タバコを銜えながら顔をタオルで拭くシーンは、同性の私から観
てもシビれます。
全てを露にする真夏の太陽 マット・デイモンの『リプリー』を見る前にこっちを観るべき。
貧しい青年が、金持ちを殺し自分が本人になりすます。そして恋人を奪い取る。
こう書くとグロイが、そこに至る過程が共感ゼロなわけではない。
贅沢三昧の暮らし、魅力的な恋人。
自分には手の届かないものを相手は当たり前のようにもっていて、それは目の前でさらされる主人公。
なぜ自分はこの生活を手にできないのか?
憧れ、屈折した嫉妬、そして焦燥感はを次第に募らせていく過程は哀しい人間の本性。
アラン・ドロンはその哀愁を上手く伝えていた気がする。高級スーツをまとってもどこか成金さを漂わせているのもメッセージ性が強い。
ナポリの降り注ぐような太陽と、
アラン・ドロンの目の覚めるような美しさが強烈に目に焼きついて離れない。
名作っていうのは40年以上たっても未だ新鮮らしい。
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[ Blu-ray ]
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ガタカ [Blu-ray]
・イーサン・ホーク ・ユマ・サーマン ・ジュード・ロウ
【ソニー・ピクチャーズエンタテインメント】
発売日: 2008-03-19
参考価格: 4,980 円(税込)
販売価格: 3,835 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,259円〜
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・イーサン・ホーク ・ユマ・サーマン ・ジュード・ロウ
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カスタマー平均評価: 5
絶望か希望か? ビール片手でリビングで大人数で見ていて、終了後の感想が二分したのが印象に残っている。この映画を見てほろ苦さを感じたのは、自己決定の限界を今更思い知らされたからだろう。逆に、この映画を見て逆説的にエンカレッジされたのは、すでに誰もが能力不足と自覚して久しいからだろう。U・ベックのリスク社会論は楽観しているが、人間が器質的にリスク評価される時代がすぐそこまできている。だが、それが不幸なのかは誰にもわからない。すでに、例証をあげるまでもなく、能力がある人間が良い給料と尊敬される職業に就くという神話は崩壊している。それでも米国的な努力(アメリカン・ドリーム)が成功に結びつくという神話の、ぎりぎりの現代版がこの映画なのかも。
ある遺伝学の先生がこの映画を推薦していた。だが、幸福を問うとき、優秀な遺伝子を受け継いでいることに、どれほどの説明力を持たせるかは社会的に決定されるべきだ。われわれは、自分の遺伝子がどうであれ、愚直に今を生きていくしかない。この映画は、少なくとも近未来の障害、業績主義、リスク社会等を考える時の参考にはなる。古くて新しい自己決定権の問題が主題化されている。
ピュアでせつない、計画的犯行 DNAで、未来が限定されてしまう世界。その世界では、主人公と共犯者がやっていることは犯罪です。二人は、クールに、淡々と計画を進めていきます。
しかし、そこには痛々しいほどのピュアさと、哀しくもせつない想いが潜んでいます。ラストは、なぜそこまで…という衝撃が待っています。
もしかしたら、共犯者の行動は理解できないかも知れません。でも、理解しようと試みることが、この映画に対する評価を左右する肝になるのではないかと思います。
普遍的なテーマ 色々と考えさせられる映画。主要人物3人ともなんらかの障害を持っていることで将来の選択肢が限られている。だがイーサン・ホーク演じる主人公は諦めない。宇宙飛行士になるために血の滲むような努力を続ける彼の姿は素晴らしい。 “不適正者”にだって夢を持つ権利はある。そんな彼に希望を託し応援する人達。旅立つ直前の検査時のドクターの粋な計らいにホロリとくる。 そして主人公の為に尽くし続ける遺伝子提供者役のジュード・ロウの演技も秀逸。完璧な遺伝子を持ちながらもままならぬ人生を送るこの役が、物語に深みを与えている。ラストが切ない。
G、A、T、C。 カーセックスという自然受精?でこの世に生を受けたヴィンセント(イーサン・ホーク)は、推定寿命32歳の不適合者。遺伝子操作で優勢遺伝子のみを受け継いだ弟や適合者から差別されて育ったヴィンセントは、ジェローム・モロー(ジュード・ロウ)という元アスリートの力を借り適合者=エリートになりすまして宇宙飛行士を目指すのだが・・・。
遺伝子操作技術の進んだ近未来では、生態認証による検問がいたる所で行われる。その網をかいくぐるために、ジェロームの毛髪や皮膚、血液や尿を使ってカモフラージュするのだが、プロスポーツ選手のドーピングチェックにも応用できそうなあの手この手の替玉作戦は、まるでクライムサスペンスを見ているようなドキドキ感がある。不適合者としての存在をこそぎ落とすように、カプセルの中で自分の皮膚をゴシゴシとこするヴィンセントの姿が痛々しい。
『Gガール』や『キル・ビル』における破壊的なヒロイン役もなかなかだったが、美しいブロンドをきっちりとアップで持ち上げて、かっちりとしたコンサバスーツに身をつつんだクール・ビューティ、ユマ・サーマンの存在も見逃せない。そして映画にしつこいほど挿入されるスペース・メランコリックなBGMは、マイケル・ナイマンならではのリリシズムを映画から引き出すことに成功している。
ガタカ(DNA構成要素の頭文字を組み合わせた造語)と呼ばれる宇宙センターで起きたある事件の容疑者として疑われるヴィンセント。他人になりすましてまで脱出したかった地球だが、その事件を通じて知り合った人々との友情や愛情を生まれてはじめて経験したヴィンセントは、やはり地球に生きて戻りたいとせつに願うのだ。映像、脚本、役者そして音楽。すべての要素において平均点を上回る本作品には5ツ星と呼ぶにふさわしいクオリティの高さを感じる。
Movie: 4.25/5 Picture Quality: 3.75?4.25/5 Sound Quality: 4/5 Extras: 3.5/5 Version: U.S.A
AVC
1:46:27
34,158,508,032
41,118,319,063
Average Video Bit Rate: 26.14 Mbps
Dolby TrueHD 5.1 4018Kbps (48kHz/24-bit)
Picture Quality suffers due to some notorious Edge Enhancement in certain spots.
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[ DVD ]
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チャイナ・シンドローム [DVD]
・ジェーン・フォンダ ・ジャック・レモン ・マイケル・ダグラス
【ソニー・ピクチャーズエンタテインメント】
発売日: 2006-02-01
参考価格: 1,481 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,340円〜
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・ジェーン・フォンダ ・ジャック・レモン ・マイケル・ダグラス
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カスタマー平均評価: 4.5
Suspense物としても及第点の社会派Dramaの佳作 ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン、マイケル・ダグラスという三大スター(但し、マイケルは当時Producerとしては一級だが、役者としては駆出し)共演の原発事故を扱ったSuspense-Touchの社会派作品である。
こう書くと、お堅いStoryかと思われてしまうが、原発事故をキッカケに、操業を休止して再点検が必要だと訴える技術者と、金の事しか考えていない電力会社?の経営陣との対決にNewscaster&Cameramanが絡んでくる、中々見応えの有る娯楽作品に仕上がっています。
私は28年前にRoad-Show公開で鑑賞しました。
当時は原発事故や核など余り身近でもなかった故に、物語の怖さを感じなかったのですが、久々に観てみると、北朝鮮の核実験が如何に暴挙であるかがよく理解できます。
ジャック・レモンのControl-Room内での鬼気迫る演技も見応えありますし、マイケルのこの頃からのOver Actも良い意味流石です。
ジェーンはよく見ると少し、New-Halfっぽいですね。この頃からWork-Outで体を鍛え始めていたはずです。
End-Titleでは全く音楽が流れません。思わずVolumeを上げて確認してしまいましたよ。
環境の活動をして社会と戦う勇気がもらえます。 ジェーンフォンダという女優に興味があって観て見たのですが、
市民運動してた人だから、もっと神経質で生真面目な感じの人
なのとか思ってましたが(偏見?)、実際は結構ゴージャス
ないわゆる女優タイプで驚きました。
原発についてで結構難しく、疲れるのかと思いきや、ストーリーが
わかりやすく、展開の読めずテンポもよく、エンターテインメントとしても、十分
楽しめる内容でした。
印象てしては、80年代の環境運動は今よりずっと反体制的で社会の認知も低く
ある意味ドンキホーテのような活動を強いられていたのかと思いました。
勇気がもらえます。
現実を予見した映画ですが・・・ 主演のJ・レモンはカンヌ映画祭主演男優賞に輝く熱演、当時は超売れっ子反体制知性派女優のJ・フォンダ、これ以降の役者としての大活躍などまるで予想できなかったM・ダグラスと出演陣は豪華でしたがその内容の重たさから日本では直に公開が打ち切られたました。全米公開直後スリーマイル島の原子力発電所事故が映画さながらに起こったため、現実を予見した映画としてもてはやされましたが、実際のところ事故そのものの怖さを考えると、映画の内容はかすんでしまいます。
冒頭に流れるS・ビショップの軽快なテーマソング以外、劇中に音楽は挿入されず、ドキュメンタリー調を意識したのかもしれませんが、逆にサスペンスとしての盛り上がりにかけ、画面に感情移入しにくい雰囲気をつくってしまい、そのことが結果としてパブリッシティを欠くことに
なったような気がします。
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[ DVD ]
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ショー・ガール プレミアム・エディション [DVD]
・エリザベス・バークレー ・カイル・マクラクラン ・ジーナ・ガーション ・グレン・プラマー ・ロバート・ダヴィ
【紀伊國屋書店】
発売日: 2006-02-25
参考価格: 5,040 円(税込)
販売価格: 4,311 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,250円〜
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・エリザベス・バークレー ・カイル・マクラクラン ・ジーナ・ガーション ・グレン・プラマー ・ロバート・ダヴィ ・ジョー・エスターハス
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カスタマー平均評価: 4
悪徳にまみれたラスベガスショービズ界 しかし本編は清新な青春譚です 再評価の兆しあり! これでもかとばかりに女性の裸が所狭しと画面を埋め尽くし、醜悪なショービズ界の裏舞台が戯画的なまでに描かれ、根性悪そうなE.バークレーがそんな地獄のラスベガスをダンテの『神曲』のように渡り歩いていく…。バーホーベン監督がそのオランダ時代の露悪的な性向を全開にし、全米ラズベリーアワード主要6部門を独占するという快挙を成し遂げ、制作会社カロルコも倒産して、もう映画史に残る大愚作というレッテルがあった作品です。しかし私自身の長年の率直な感想は「飾り物でない、生身の女性のバイタリティが描かれていて晴れやかだ」でした。欲得、ドラッグ、裏切りと妥協が横溢するショービズ界の悪徳の中を清新に疾走する若さ、胆力、女体の乱舞。青春の残酷さと、地獄巡りの果てにつかんだ「かけがえのない自分」。同じくJ.エスターハスが脚本を書いた『フラッシュダンス』と比べると確かに下劣で身も蓋もない感じの映画ですが「青春のきらめき」を描いたという基本路線は一緒。というよりもJ.ビールス演じるアレックスが本来体験しなければならなかったであろう地獄図をストレートに描き、それでいて清新な感触を失っていないのですから本物の輝きです。再評価されてしかるべきです。
なぜあれほどまでに本作が酷評されていたかというと、制作のマリオ=カサールが金で横っ面を叩くような強引なやり方で諸映画を作りハリウッドの失笑と反感を買っていたという面が大きいのでしょう。今となっては本作はP.バーホーベンの代表作と考えても良いくらいの力作であったと思えますし、余りの酷評に一時失踪していたE.バークレーは見事に立ち直ってかつて以上に綺麗な姿を見せてくれます。まるで映画の結末でノエミがたどった道筋のように。鍛えられた女体群は全然いやらしいとは思えず、女性達の生きるバイタリティを感じさせます。監督は実は女性賛歌の映像作家でもあったのです。
ノエミはあなたです、バークレー! 「ノエミ役を演れるのは私しかいない!」 その言葉通り、体当たりで主役を努めたエリザベス・バークレー。氷の微笑の同監督作だけに、シャロン・ストーンのようなスターダムへと駆け上がるのかと思いきや… いや、彼女は決して悪くなかった。まず、肝心のダンス(振付)がダサかった。そして、そのダンスに使われる音楽もダサかった。プールでのセックスシーンもダサかった。ベガスのショーも安っぽくてダサかった…結局、ほとんどダサかった。あんなにカラダ張って演じたバークレーは賭ける作品間違えたよ。可哀相すぎる…。
女同士のドロドロは、世界共通なんですね 過激なセックス描写(だけ)が、評判になり、公開当時は、かなりの話題となっていましたが、
実際に観てみると、ストーリーはもっとドロドロとした『スポ根もの』といった感じ。
ポール・ヴァーホーヴェン監督らしいちゃあ、らしいかな。
最後のオチと、スリムになったカイル・マクラクランにちょっとだけおまけの評価。
ラスベガスという、ちょっと常識では考えられない空間でも、世俗的で下世話な人々が生活している
シビアな場所でしかないんだという所が、何かやり切れなさを煽ります。
ま、もともとヤ○ザが作ったギャンブルの街だもんね。
「トータル・リコール」の見事なリメイク 観て驚いた。「トータル・リコール」そっくりだからだ。
作家の映画という事だろうが、ラスベガス=火星、シュワルツネッガーの役をエリザベス・バークレーに置き換えればいい。荒廃した、道義も退廃した世界で、その退廃と戯れながら、泳ぎきってゆく主人公は実に魅力的だ。ヴァーホーヴェンは公娼制のオランダの出身なだけにセックスを売り物にする主人公をむしろ賞賛する姿勢で描いている。これが実に心地よい。こういう描写はアメリカ人には出来ない。ラジー賞がその答えだろうし、その授賞式に現れたヴァーホーヴェンの悪意もまた凄いもんではないか。
飯島愛の「プラトニック・セックス」の映画化はヴァーホーヴェンにやってほしかった。
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[ DVD ]
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蛇の卵 (特別編) [DVD]
・リヴ・ウルマン ・デイビッド・キャラダイン ・ゲルト・フレーべ
【20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン】
発売日: 2008-06-27
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・リヴ・ウルマン ・デイビッド・キャラダイン ・ゲルト・フレーべ
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カスタマー平均評価: 4.5
邪悪なるものの感染、潜伏期間。 中が透けて見えるという蛇の卵。
邪悪なるものが生れる前兆を、徐々に狂い始める社会に怯える主人公を通して伝えています。
この主人公の言いようのない怯えの演技、、人体実験をする博士、、つまり、、邪悪なる心と思想が、知らない間に人々の意識の中に入り込み、、、そしてその邪悪なる心と思想に影響された同類が、知らない間に自然に増殖してゆく、、、。
その言いようのない恐ろしさが、、伝わります。
映画の最後の方で、ヒトラーのナチ隆起失敗というニュースをドイツ人の警察が、主人公に伝え、ドイツ民主主義を甘く見たな。。とつぶやきますが、、、主人公はそんな、正義の勝利のニュースにも不安を感じ、姿をくらまします。。。
ナチの隆起失敗は、悪もまだまだ胎児で、、、たまたま、陣痛は始まっているのに誕生が少し遅れただけだからです。、、その後世界がどうなったかは、我々の知るところですね。。
得体の知れない、人の心を奪う病気が知らず知らずのうちに、感染し、潜伏していく、、、そんな、恐怖と不安の演技が素晴らしいです。
病気なら、ワクチンを開発すればいいのでしょうけれど、邪悪な心や思想に対してはワクチンなどありえない、、というところが、とても怖いですね。。。。
物事は起こってからでないと語れず、そして歴史は後からしか知ることしかできませんが、、、この映画は起こる前の、「感覚」を我々に感じさせてくれます。
この映画、見ている最中に、不安を感じたり、違和感や、異常感を感じていましたが、それが、なんに対しての不安や違和感や異常感なのかは、なかなか分かりませんでした。。終盤においてようやく、なんに対してなのかが分かり始めたのですが、、、そういう意味でも、、非常にリアルです。。。
つまり、世の中が狂い始める時ってきっと、なんか変、違和感があるって思いながら、原因がつかめないんだろうな、、、って思うからです。。
この監督じゃないと創れないでしょうね。。
ちなみに、、、この映画オールセットらしいです。。。
じっくり、時間をかけて理解したい。それが、ベルイマン作品。 戦争を扱った映画は、
あまり好きではありません。
でも、ベルイマンの作品だけは別です。
ことに「蛇の卵」は秀逸。
戦争やヒトラーへの憎悪を超え、
歴史を後から見ることしかできない不気味に
衝撃を覚えました。
時は1920年代、ベルリンの冬。
人々は時代の空気に怪物(=ヒトラー)の予兆を感じ取っている。
まるで薄い殻の中にうごめく、邪悪な生命を感じるように。
暗く、濡れた鋪道、不安を押し殺した無表情な群集。
絶望の気配が、ベルリンという街の映像から、深々と伝わってきます。
主人公アベルを演じるディビッド・キャラダイン。
この俳優の「怯え」の演技が素晴らしく、
その見えない恐怖に伝染していく恋人マヌエラのリブ・ウルマンもまた良かった。
当初、この作品に懐疑的だったウルマンは、
後年改めて観て、その素晴らしさに感激したと語っていました。
やはりベルイマンの映画は、
ただ見たいからという理由だけでなく、
見ておかなければならないという気持ちにさせる何かがあります。
同じく劇場未公開の「恥」「狼の時刻」とあわせて、
単品化を心待ちにしていた1本です。
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[ DVD ]
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ジェラシー<デラックス・エディション> [DVD]
・アート・ガーファンクル; テレサ・ラッセル; ハーヴェイ・カイテル
【ビデオメーカー】
発売日: 2006-03-24
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,200円〜
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・アート・ガーファンクル ・ テレサ・ラッセル ・ ハーヴェイ・カイテル
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カスタマー平均評価: 4.5
美しい映像とテレサ・ラッセルが魅力的 自由奔放で結婚にとらわれず男を愛するミレーナ(テレサ・ラッセル)と彼女を独り占めにしたいアレックス(アート・ガーファンクル)の感情のすれ違い(BAD TIMING)を見事に描いた傑作。二人の男女の心と同調するかのように二人の関係を描いたシーンの時間や場所の順序を敢えてバラバラにして構成し、その一つひとつを繋ぎ合わせる役を刑事(ハーベイ・カイテル)が担うといった手法を取っている。そのため、すれ違う二人の感情とその背景を観る者はよりミステリアスに感じることができる。
カメラマン出身のニコラス・ローグが監督をしているだけあって、映像が美しい。特にミレーナとアレックスが大学で再会するシーンは秀逸。二人の背景で行き交う人の流れをまるで川の流れのように色という時限まで抽象化し、ミレーナの想いを引き立たせる美しい映像となっている。そして、このシーンはミレーナのアレックスへの想いの吐露に静かに同調するかのようにキース・ジャレットのケルンコンサートの名曲が重なってくる何ともいえないシーンになっている(個人的には最高のラブシーンと思った)。
テレサ・ラッセルとアート・ガーファンクルが体当たりで演じた大胆な官能シーンが織り交ぜられているものの、全編詩的な雰囲気が漂うミステリアスで美しい作品だ(特にテレサ・ラッセルの魅力は最高)。さすが、キネマ旬報のヨーロッパ傑作選に選ばれるだけある作品だ。
ラッセルの太股、ガーファンクルのおでこ。 久しぶりにその官能と妄執の世界に浸りたくて観直してみた。クリムトの装飾絵にトム・ウエッツのむせび泣くような濁声のブルース、強迫観念に駆られるオープニングから愛の迷宮に入り込んでしまうような感覚に捉われる映画だ。
救急車で病院に搬送されるテレサ・ラッセルと訳ありげに付き添うアート・ガーファンクル。以下、映画は自殺未遂を起こした女と彼女への想いが断ち切れない男の愛欲と情動を、時系列を崩しながらミステリアスに追っていく。かなり複雑で凝った構成なのだが、知的性的好奇心が刺激されて、実に見応えがある。
赤裸々な性交、オーガニズム、太股をおっぴろげての挑発、そしてねじくれた倒錯。
ひたすらエロチックにして激情的、時に陶然。人を愛し続ける事への破滅的なまでの過酷さと狂奔さが描かれる。
色情狂で奔放、男たちを虜にさせる魔性の官能と脆弱な精神を持ち合わせたブロンド美人を演じるラッセルが凄い。彼女は今作を機に監督のニコラス・ローグと結婚したが、恋人をこのような形で撮るローグ自身も愛の惑溺者なのだろうか。
折りしも、ローグの「赤い影」と「地球に落ちてきた男」が廉価化再リリースされるが、関心がある方は今作も是非押さえて欲しいアイテムだと思う。
画質、ちょっと厳しいですね 「don’t look now」の次ぎが「bad timing」。ローグの映画は題名もシャレています。愛欲に対する男と女の深い溝。それは、単に時間軸のズレから生じるものなのだ、という男側の実に身勝手な解釈から作られたようなスレ違い男女の物語を描く傑作。アート・ガーファンクルは、全く同テーマを扱ったアメリカン・ニューシネマの代表的一本「愛の狩人」(マイク・ニコルズ監督、ジュールス・ファイファー脚本)を見ての起用であることは明らかで、むしろ同作の先駆性を思い知らされますが、本作の素晴らしさは、やはり撮影監督出身のローグならではの静物・情景を捉えたの美しい映像。しかし、このソフトはやや厳しいです。何となくボンヤリした画調は、明らかにテレシネに際する原盤に問題があったことをうかがわせます。せっかく世界でも初のスコープサイズ・ノートリミング・バージョンだったのに、やはり本国のスタジオでマスターを興したものでないとダメだということでしょう。
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