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盗聴作戦 [DVD]
・アラン・キング ・クリストファー・ウォーケン ・ショーン・コネリー
【ソニー・ピクチャーズエンタテインメント】
発売日: 2008-12-19
参考価格: 1,480 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,988円~
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・アラン・キング ・クリストファー・ウォーケン ・ショーン・コネリー
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カスタマー平均評価: 0
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その土曜日、7時58分 コレクターズ・エディション [DVD]
・フィリップ・シーモア・ホフマン ・イーサン・ホーク ・マリサ・トメイ ・アルバート・フィニー
【ソニー・ピクチャーズエンタテインメント】
発売日: 2009-07-03
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 2,990 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,578円~
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・フィリップ・シーモア・ホフマン ・イーサン・ホーク ・マリサ・トメイ ・アルバート・フィニー
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カスタマー平均評価: 4
逆伏線のリバース編集 『バンテージ・ポイント』のリバース編集をいつか誰かが真似をするにちがいないと思っていたら、まさか巨匠シドニー・ルメットがそれをやるとは・・・。映画製作年を確認するまで勝手に勘違いして意気消沈していたのだが、実は本作品より後に『バンテージ・・・』が撮られていることが判明し、ほっと胸をなでおろした次第である。
不動産会社の役員におさまっているアンディ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と妻&娘と別居中のハンク(イーサン・ホーク)の兄弟。“金”目的にある犯行を企てたのだが、運命の歯車は思わぬ方向へ転がりはじめ、次第に家族の確執があきらかになっていくというお話。
久々に高評価を得たルメットの最新作は、アンディ、ハンク、そして父親チャールズ(アルバート・フィニー)の行動をリアルタイムから巻き戻すことによって、シーンに「実はこうだった」という逆伏線の意味合いを持たせている編集が特徴だ。例えば、シーモアにしてはちょっとヤセすぎかと思った目だし帽男の正体が、時間を遡ることによって観客に明かされたりするのである。
演技達者の3人の個人的能力によって、登場人物の焦りや怒り、悲しみといった感情がそれなりに画面から伝わってくるものの、魂の奥底に響いてくるようなドシンとした重さは不思議と感じない。父親チャーリーが最後にとった行動などもあまりにも短絡すぎて、素直には感情移入できかねるのだ。
心理サスペンスとしての編集には長けていたが、逆にヒューマンな内面を描くにあたっては妨げとなってしまった・・・そんな印象が残る1本である。
監督の力で名優が集まったかも‥ 痂をそうっとはがしていって、最後に一気に引っ張ったら、血がドバッとでちゃった‥‥そんな感じの作品です。ドラマ好きにはお勧めです。A.フィニーに久々に会えた事にも満足、満足。40年前は、ヨーロッパいちのセクシー男優でしたから。イーサン・ホークは、もっと若い頃は、周囲から随分期待されていたのに、いま一つ伸び悩んでいたような気がしていましたが、これで一つの方向が定まった様な気がします。
まるでギリシア悲劇のような シドニー・ルメットってまだ生きてたの?どれどれ、と邪な興味で観て、反省。
ごめんなさい。私が間違っていました。
83歳でこんな映画撮っちゃうルメット翁に拍手喝采。雀百まで踊り忘れず。
あれよあれよと雪崩をうって破滅へまっしぐら、次第に明らかになる近親憎悪、雪だるま式に膨らんでいく自業自得と不条理は、いわば現代のギリシア悲劇。
原題の "Before the Devil Knows You're Dead" は秀逸ですね。邦題も珍しくカッコいいけど。
本当の悪魔は、悪魔に魂を売ったのは誰だったのか。
「大人の映画」「映画らしい映画」が観たければ、ぜひ。
お子様は遠慮してね。R-18だし。
見て損は無い名作。 ストーリーの面白さと、素晴らしい俳優の演技で、一瞬も画面から目がはなせなかった。「ノー.カントリー』
よりこっちの作品の方が、アカデミー作品賞にふさわしいと思う。重い内容だが、見終わった後の充足感は
最高!
予想外の展開が面白いが…… コーエン兄弟が撮っていれば、もっと面白くなったと思う。シドニー・ルメットは真面目すぎる。演技陣は、みな熱演だが、美青年イーサン・ホークの変わりようにびっくり。主人公が、どんどんドツボにはまっていく展開はハラハラさせるが、あの結末には納得がいかない。
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白いドレスの女 [DVD]
・キャスリーン・ターナー ・ウィリアム・ハート ・リチャード・クレンナ
【ワーナー・ホーム・ビデオ】
発売日: 2007-11-02
参考価格: 690 円(税込)
販売価格: 品切れ中
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・キャスリーン・ターナー ・ウィリアム・ハート ・リチャード・クレンナ ・ローレンス・カスダン
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カスタマー平均評価: 3.5
妖艶の極致 キャスリーン・ターナーの怪しい魅力にゾッコン。
冒頭の白いドレスのシーンは最高。
清楚で知的で官能的。
人生一度、巡り合ってみたい。
等と、映画に没入させられる妖艶の極致。
けだるい暑い夏にピッタリの快作。
わかりません わからない作品だ。途中から仕掛けはわかった。友人の刑事や検事が悪女に気をつけろと言い出したし(それも根拠ゼロだが)、情事の回数も減った。この線に持っていこうとしているんだな、とわかるのだが、キャスリン・ターナーはなにもしていないのだ。
どうやって遺言を書き直したのか、女友達のマティをどうやって消すことができたか、映画はなにも示していない。証拠をのこして派手にひとを殺したがなんにもばれない。こんな撮り方でいいのならば、言葉だけでなんでもできる。不可能犯罪も簡単だ。
ターナーは初めからウィリアム・ハートを利用しようと考えて誘惑したのではなさそうだし、途中から完全犯罪をもくろんだのならば、女の体に目がくらんだ男をだましていく手口を見せるのでなければ、サスペンスは生まれないとしたものだ。
金持ちになってエキゾチックなところで暮らしたいと、卒業アルバムにも書いてあって、その通りになった次第だが、いくらなんでも出来すぎ。最後はタヒチらしい島にいる。男といっしょである。顔が見えないがこの男は何者?急にどこから現れたのか?軽薄な結末と言うしかない。
キャスリーン・ターナーの悪女のオーラに惹かれる 主人公の弁護士ネッド・ラシーン(ウィリアム・ハート)と、白いドレスの女(キャスリーン・ターナー)。暑い熱気にあおられるようにふたりの情事が進行していく前半は、さほど面白いとは思わなかったのですが、ウィリアム・ハートが疑心暗鬼に駆られてゆく中盤以降のサスペンスには、ぞくぞくさせられましたね。蜘蛛の巣に絡めとられるように、次第に追いつめられていく主人公の心理に同化させられ、食い入るような感じで画面に見入っていました。
ぼかした光を強調した映像は好みではなかったけれど、けだるくムーディーなジョン・バリーの音楽は魅力的だったなあ。ある人物の素顔が徐々に明らかになってくるサスペンスの醸成に、ここでのジョン・バリーの音楽は一役も二役も買っている気がしました。
キャストでは、悪女の極めつけとも言いたいキャスリーン・ターナーのオーラが、強い輝きを放っていて素晴らしかった。その魅惑のボディ・ライン、知的な美貌、ハスキーな声と、存分の悪女ぶりを堪能させてくれました。
さらによかったのが、ウィリアム・ハートの演技。流砂にうっかり足をとられ、次第に深みへとハマっていくイケ面の弁護士を演じて、これはハマり役!と思ったんですよ。その心境の変化が観る者に痛いほど伝わってくる演技は、実に見ごたえがあるものでした。
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バートン・フィンク(ユニバーサル・セレクション第4弾) 【初回生産限定】 [DVD]
・ジョン・タートゥーロ.ジョン・グッドマン.ジュディ・デイヴィス.マイケル・ラーナー.ジョン・マホーニー.スティーヴ・ブシェミ
【ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン】
発売日: 2007-10-11
参考価格: 1,500 円(税込)
販売価格: 品切れ中
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・ジョン・タートゥーロ ・ジョン・グッドマン ・ジュディ・デイヴィス ・マイケル・ラーナー ・ジョン・マホーニー ・スティーヴ・ブシェミ
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カスタマー平均評価: 4.5
白昼夢をさまよう ニューヨークで成功したバートン・フィンクはハリウッドに招かれて脚本を書くことになった。やってきたロスのホテルで書き始めるが構想がわかない。ホテルはふるいだけでなく不気味だ。気がつくと壁の写真から波の音がもれてくる。
ここから現実と悪夢との区別もおぼろな世界を恐怖にさいなまれながらさまよう。ホテルの隣室の大男も映画の関係者も変わり者ぞろいである。そういえば、ここではバートン自身も尋常とはいえない。しかし、だれもが自分はまともだと思っているようだ。とすると、現実は悪夢そのものではないのか。
映像はバートンがさまよう不安の入り混じった世界を脈絡なく映していく。際物めいていながら芸術的でもある、不可解でありながら本当のことと思えるような映画だ。
難解な作品ではなくて、単に感覚に訴える映画なんだと思うが この映画のあらすじを聞かれても、答えようもない。難解というよりも徹底して観客の感覚に訴えるということであろう。
洗面所の配水管を伝う男女の営みの声の反響、ゆっくり剥れる壁紙の不安定感、誰もがいらつく蚊の音、仕事をせかすように耳に響くプロデュサーの秘書のタイプライターの音といった五感を過剰に刺激する演出は、見ている間は夢中で引き込まれてしまう魅力は持っている。そして箱の中身や女の死体の処理、フィンクの両親の安否など、解決しない事柄も多く、この事がフィンクのみならず観客をも不安に掻き立て、この中盤までの緊張感のある、そしてシュールな演出は見事だった。しかし、後半にジョン・グッドマンがありえないほどの炎の中に登場すると、現実感がゼロになってしまい、個人的にはここから何かしらけてしまって、拍子抜けしてしまった。このシーンのせいで、最後の海辺のファンタジックでロマンティックな終わり方も生きてこなくなり、傑作までもう一歩であった。
ジョン・タトゥーロはモジャモジャ頭で名演。この人は派手さがないが、役柄ごとに演技や容姿を変化させて、同じカメレオン俳優のロバート・デ・ニーロを上回る実力を持っていると思う。スティーブ・ブシェミはチョイ役ながらいつものように場面をさらってしまう怪演。
理屈抜きで楽しむフィンクの体験 才能を買われてハリウッドによばれたはずであったのに、依頼された仕事は、彼の理想とは余りにかけ離れたものだった。彼は褒めちぎられては居ても、ハリウッドにいる多くの脚本家の中の「ただの新参者」だった。不気味なホテル、不気味なベルボーイ、不気味な廊下、不気味な部屋、そこにぽつんと一人ぼっちの主人公。彼は、異常に無垢な笑顔を持つ隣室の大男チャーリーに心を許す。主人公の心細さが伝わる。
彼の室内で、登場人物達から「暑い」という台詞が連続して出てくる終盤。主人公の心の爆発がホテル炎上の形で具現される。そして海辺で、あの部屋に飾ってあった写真通りの景色を見るフィンク。このラストシーンによって、観る者はそれまでの重圧と緊張感から開放された。それまでの雰囲気と全く異なる、実に爽やかで印象深い映像だった。
主人公の人物像、彼の心中や、これからの彼など、全てを観る者の想像に託すこの作品。
想像の世界に大いに遊ばせてもらった。
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ハネムーンは命がけ [DVD]
・マイク・マイヤーズ; ナンシー・トラビス; アンソニー・ラパグリア
【ソニー・ピクチャーズエンタテインメント】
発売日: 2007-11-28
参考価格: 980 円(税込)
販売価格: 品切れ中
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・マイク・マイヤーズ ・ ナンシー・トラビス ・ アンソニー・ラパグリア
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カスタマー平均評価: 0
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マンハッタン殺人ミステリー [DVD]
・ウディ・アレン ・ダイアン・キートン ・アラン・アルダ ・アンジェリカ・ヒューストン
【ソニー・ピクチャーズエンタテインメント】
発売日: 2007-04-18
参考価格: 980 円(税込)
販売価格: 品切れ中
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・ウディ・アレン ・ダイアン・キートン ・アラン・アルダ ・アンジェリカ・ヒューストン ・ウディ・アレン ・マーシャル・ブリックマン
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カスタマー平均評価: 5
ウディ・アレン&ダイアン・キートンの久しぶりの名コンビが楽しいサスペンス・コメディの逸品。 文句なしに面白い。この当時シリアスな作品を連発し、私生活では、養女との不純な関係から、ミア・ファローとの泥沼破局で疲れ果てていたであろうウディ・アレンが、かってのパートナーであったダイアン・キートンを呼び、片肘張らず、リラックスムードで撮り上げた洒落たサスペンス・コメディ。モチロン、アレン映画お馴染みのウイットかつシニカルな会話の妙も全編ちりばめられている逸品だ。
もともとファローの為に書かれた役なのが信じられないくらい、ダイアン・キートンが見事なはまり役。隣人夫婦の不可解な死が、裕福だけど刺激が欲しいアッパーミドルクラスの彼女の好奇心に火を付け、探偵ごっこがどんどんとエスカレートし、アラン・アルダ、アンジェリカ・ヒューストンも加わっての大推理合戦になっていくのがオカシイ。いつもは神経症的で自意識過剰なアレンが、傍観者としてマトモに見えてくるほどだ(笑)。それにしても、最後は犯人を追い込む為の大芝居を打つ労力、本当によくやるよ(笑)。
21クラブ、カフェ・デザーティスツ、マディソン・スクエア・ガーデン、リンカーン・センターなどNYの花形スポットを舞台に、“Take Five”、“Misty”、“Sing,Sing,Sing”と言ったスタンダード・ジャズが流れ、映画ファンには「ローズマリーの赤ちゃん」、「裏窓」、「影なき男」らをイメージさせ、そして、ラストは、ウエルズの名作「上海から来た女」の名場面が交錯する鈴木清順ばりのスタイリッシュなタッチも楽しい今作は90年代アレン映画の傑作。
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死への逃避行〈デラックス・エディション〉 [DVD]
・イザベル・アジャーニ; ミシェル・セロー
【ビデオメーカー】
発売日: 2006-05-26
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,980円~
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・イザベル・アジャーニ ・ ミシェル・セロー
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カスタマー平均評価: 4
タイトルは直裁すぎますが・・・ 若き日のイザベル・アジャーニの魅力が詰まった映画です。
日本でも劇場公開されました。主人公が点々とするヨーロッパの
高級保養地の風景が、そこに集う金持ち達の退廃の香りを漂わせて
新鮮でした。アジャーニは笑顔ひとつ見せずに淡々と殺人を重ねて
いきます。キュートなのですが、クール。味わい深い演技、という
感じではありませんが、こんな女性と知り合えたら、自分も殺される
まで正体見抜けないだろうと思わせる説得力はあります。
ちなみに小道具として彼女が愛飲するタバコ「シニア・サービス」
は両切りで、かなり強い(辛い)味わいで、女性向けとは思えない
男っぽい煙草でした。
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プール [DVD]
・エリカ・クリステンセン ・ケイト・バートン ・シリ・アップルビー ・ジェシー・ブラッドフォード
【20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン】
発売日: 2008-01-18
参考価格: 995 円(税込)
販売価格: 品切れ中
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・エリカ・クリステンセン ・ケイト・バートン ・シリ・アップルビー ・ジェシー・ブラッドフォード
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カスタマー平均評価: 0
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白いドレスの女 [DVD]
・ウィリアム・ハート ・キャスリーン・ターナー
【ワーナー・ホーム・ビデオ】
発売日: 2004-12-03
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,980円~
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・ウィリアム・ハート ・キャスリーン・ターナー
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カスタマー平均評価: 5
悪女ってのはいつの時代も・・・ 魅力的なんだなぁ。男は火傷するって頭では分かっていても逃れられないものなのかも。 舞台がマイアミなんですね。オープニング、女性の裸体のシルエットにミステリアスで官能的なテーマが重なってくる辺りでもう一気に作品に取り込まれて行くのが気持ちいい(音楽のジョン・バリー、いい仕事してます)。 公開当時も激しいラブシーンが話題になったりしましたがお話しそのものを壊すほど野暮なものになっていないのは節度があってよいですね。 マイアミのねっとりする暑さが理性を狂わせてしまったのかもねと言いたくなる位雰囲気を出しています。 ヒロインのマティが主人公、ネッドを愛していたのかどうか、それは見る人次第なのでしょうが、私は彼女は彼を愛していたのだと思いたい。 その上で尚、ああいう行動を取ることが出来たのだと。 これぞ「悪女ロマン」だと思うのですが、これも男の幻想なのかもね。
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[ DVD ]
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黙秘 [DVD]
・キャシー・ベイツ ・ジェニファー・ジェイソン・リー ・クリストファー・プラマー ・デビッド・ストラザーン
【ワーナー・ホーム・ビデオ】
発売日: 2005-08-05
参考価格: 1,500 円(税込)
販売価格: 品切れ中
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・キャシー・ベイツ ・ジェニファー・ジェイソン・リー ・クリストファー・プラマー ・デビッド・ストラザーン ・スティーブン・キング
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カスタマー平均評価: 4
キング原作ものでは最高レベルの映像化作品 とにかく冒頭からグイグイと物語に引き込まれ、
131分間、全く飽きることなく鑑賞を終えました。
かなり内容的にはドロドロしたお話ですが、
観終えた後、なんともいえない清涼感に包まれました。
映画を観た!、という充実感が間違いなく味わえることは保証します。
何度も観ています。 初めて観た時から引き込まれ忘れられない作品の一つです。
この作品はカラー(景色)が美しい。全体的に現代は藍色なのに対して過去は鮮やかに表現されていて、
そのスイッチングが巧みに仕掛けられていると思いました。二つの殺人容疑と家族愛、誰を何を守ろうとしていたのか・・・
キャシー・ベイツの存在感は見事です☆
母が殺人容疑者? 人間の強さとはこういうものなのでしょう。後ろめたいものもないのだから、堂々と生きる。言い訳もしない。わが身の損得、見得、世間体など等、すべてを失ってでも守るものはなにがなんでも守る。人の噂、思い込み、憶測・・・。勝手にどうぞ、と言わんばかりの母。キャシー・ベイツの台詞は決して多くはない。しかし彼女の心は、怖いくらいに確実に伝わってくる。
なぜそこまで母が強いのか、娘は最後にやっとわかる。我々も。
登場人物の心理描写は計算されつくされた上に、実に深く細かい。多くの伏線は見事に仕掛けられており、完璧なミステリーとなっている。
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